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ミュータンス菌(虫歯菌)と母子感染

ミュータンス菌(虫歯菌)と母子感染

 近年では、保健センターなど行政で開催される母親教室などで、ミュータンス菌(虫歯菌)の母子感染について様々な注意事項を学ぶ機会があると思います。

 

例えば

①母親の口腔内を清潔にする

②口移しで食べ物を与えない

③箸・スプーンやフォークなど食器の共有を避ける

④キスなどはなるべく避ける

⑤糖分の摂取量を減らす          etc…

 

  そもそもミュータンス菌は生まれたばかりの赤ちゃんのお口には存していない為、以上のようなことを守れば母親からのミュータンス菌の母子感染は防ぐことが出来ると考えられています。

 

①については妊娠以前の段階で虫歯治療や歯周病治療を行い、お口の中の環境を整え、またミュータンス菌を減らす“キシリトール”の摂取を行うと更に効果的です。

 

④については、自分の分身であるかわいい我が子にキスもだめというのは辛いことだと思いますが、①を出産前に行っておくことで時期によりますが、少しくらいならキスは大丈夫(!?)かもしれません。

十月十日の間、お腹の中で育んできてやっと生まれてきてくれた大切な我が子にキスくらいはしてあげたいですよね!

 

そこで、最近目にした文献を簡単にご紹介したいと思いますので参考にして頂ければと思います。  目から鱗ですよ!

 

 お口の中には、約1200種類の細菌が混在しているといわれています。

そのほとんどは舌・歯間・頬粘膜や唾液などに存在しており、一部の特殊な最近のみ歯の表面に存在しています

ミュータンス菌(虫歯菌)は歯の表面に存在する特殊な菌であり、唾液を除く歯の表面以外からはあまり検出されません。

しかも唾液から検出されたミュータンス菌も、歯の表面から流れ出したものと考えられています。

つまり

歯が生えていなければ、感染しても口の中にミュータンス菌は定着しない!!ということです。

 

 ではいつごろからミュータンス菌が口の中に定着し始めるのか?というと、歯が生え始める生後6ヶ月以降となります。

特に第二乳臼歯(奥に生える臼状の歯)が萌出してくる生後19~31ヶ月後はミュータンス菌が旺盛に定着する時期なので、最も注意が必要なときとなります!!

 

 ミュータンス菌が母親から子どもに受け継がれるのは紛れもない事実ですが、これまでの保健指導などではこの一点だけが強調され、実際のミュータンス菌の定着機序や時期の説明はあまりされてこなかった様に思われます。

 歯の生えていない子どもにキスをしたり、口移しで食べ物を与えたり(決して推奨するものではありませんが)したとしても子どもの口の中にミュータンス菌は感染しても定着はまだ出来ません。

 

 冒頭で述べた①~⑤を守りつつ、あまり神経膝にならないようお子様と接していただけるといいかなと思います。

ただ、子どもと接するお母さん(お父さん)に一番気をつけてほしいのは「ご自身の口の中を虫歯の無い清潔な状態に保つ」事です。

かわいい大切な我が子を守るのは母親の心構え次第です。

 

参考文献  明海大学教授 星野倫範先生より

 

 

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